買いたい・探したい

ARTIST/ART

東洲斎写楽
Toshusai Sharaku
生没年不詳

東洲斎写楽は江戸時代中期の浮世絵師です。1794年5月から1975年2月にかけての約10ヶ月の間に145点あまりの作品を世に送り出し、忽然と姿を消した謎の人物としてよく知られています。写楽といえばなんといっても大首絵。デフォルメを駆使し、目のしわや鷲鼻、受け口など顔の特徴を誇張して、役者が持つ個性を大胆に、巧みに描いたユニークな28枚の大判が、初期作品として存在しています。第二期では全身像を、第三期では顔見世狂言に取材した作品を中心とした細判を、そして第四期では狂言や相撲絵などを残しています。

しかしながら代表作である初期の大首絵を描いた後は急速に力の減退が認められ、サイズも小さくなりガラリと画風も変わっていきます。このことから、写楽は一人ではなく複数人いたのでないかという説も、まことしやかにあるほどです。写楽の作品には賛否両論あり、第二期以降の作品は評価されない事も多々ありますが、大首絵においてはスペインのディエゴ・ベラスケス、オランダのレンブラント・ファン・レインと並んで世界三大肖像画家と評され、海外でも高い評価を得ています。

 

一覧ページに戻る
お問い合わせ 資料請求