河原温
On Kawara
1932年−2014年
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1932年愛知県刈谷市に生まれた河原温は、日本を代表するコンセプチュアル・アートの第一人者です。1950年代は日本で活躍し、このころの作品である鉛筆素描「浴室」シリーズや「物置小屋の出来事」は、今でも高い評価を得ています。
1965年頃ニューヨークに拠点を移してからの作品は、初期の頃とは全く異なり、時間や存在をテーマにした観念的なものとなっていきます。1966年から描き続けられた「日付絵画」は、その日の0時から制作を始めその日のうちに完成させるというルールのもと、完成後はその日の新聞とともに箱に収められています。また ”I am still alive.” という文面の電報を世界各国から発信する「I AM STILL ALIVE」シリーズや、絵葉書にその日河原が起床した時刻だけを記して特定の相手に郵送する「I Got Up」など、数々の代表作を残しています。