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ARTIST/ART

礒田湖龍斎
Isoda Koryūsai
1735年―1790年?/生没年不詳

礒田湖龍斎は江戸時代の中頃、安永から天明期に活躍した浮世絵師です。名は正勝、通称庄兵衛、湖竜ないし湖竜斎と号し、江戸・小川町土屋家の浪人で、両国薬研堀に住んでいました。絵は西村重長に学んだと伝えられています。

明和年間に春広の画名で鈴木春信風の美人画を発表し、春信の没後 安永年間に独自の画風を開花させ、美人風俗画の人気絵師となりました。錦絵の代表作には『名鳥坐鋪八景』(1774~1775年頃)や『雛形若菜の初模様』(1777~1782年頃)などがあります。湖龍斎は特に、柱に飾るため極めて細長い画面に描く「柱絵」を得意とし、また秘画にも優れていました。

浮世絵師としては例外的に 僧位の第三位である法橋上人位を与えられた晩年には、版画から肉筆画に専念し「法橋湖竜斎」の落款を有する肉筆画を多く残しました。

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