鴻池朋子
Tomoko Konoike
1960年−
鴻池朋子は1960年、秋田県秋田市に生まれた美術家です。東京藝術大学で日本画を学び、卒業後は玩具や雑貨などのデザインに携わります。1997年からアーティストとしての活動を開始すると、絵本、絵画、彫刻、アニメーションなど、様々なメディアを駆使した作品を発表。場所や天候を巻き込んだ、屋外でのサイト・スペシフィックな作品を展開してきました。東日本大震災以降は、視覚を優先する近代社会において抑圧された肉体の深い感覚を呼び覚まし、都市に暮らす人々が麻痺させている原始的な感覚を覚醒させることを表現の原型とした活動を展開。人類の生活の基盤となった狩猟採集社会を再考したり、民俗学や人類学とともに芸術の問い直しを続けながら精力的に活動しています。
2015年から2018年にかけては、全国4カ所で立て続けに大規模な個展を開催。基本的な構成を踏襲しつつ、その都度新しい表現形式に取り組み、版画や画像、影絵、さらには自身の声までをも作品に取り込んだ鴻池の底知れぬ欲動を感じさせるものとなりました。
▼公式サイトはこちらから
http://tomoko-konoike.com/