ゼロ・ムーブメント/Zero Movement
「グループ・ゼロ」または単に「ゼロ」と呼ばれる。 1957年ドイツのデュッセルドルフを拠点にオットー・ピーネとハインツ・マックにより設立され、当時主流だったタシスムやアンフォルメルなどの主観的性質に反応し、光や動きを用いた表現を志向、実践した。「ゼロ」という名前はロケット打ち上げのカウントダウンのゼロからきており「沈黙の領域(=ゼロ)から新しい始まりを生み出す」という意図がある。 66年の解散に至るまでドイツ国内外様々なアーティストと共に活動、展開していった。日本では白髪一雄などの具体美術のアーティストたちが関わった。90年代以降、グループ・ゼロを回顧する動きもあり、2008年にはハインツ・マックらによりゼロ・ファウンデーションが設立された。
代表的な作家:オットー・ピーネ、ハインツ・マック、ギュンター・ユッカー、ポル・バリー、ダニエル・スペーリ、イヴ・クライン、ルーチョ・フォンタナ、ピエロ・マンゾーニ、ジャン・ティンゲリー、白髪一雄 など