本日《プライベートセール》からご紹介するのは、草間彌生のブロンズスカルプチャ―「靴」です。
MOVIE WALKER Web サイトより
“網目(ネット)” や “水玉(ドット)” といった絵柄を反復し、無限に増殖させる、前衛芸術家草間彌生。カボチャのモチーフで最もよく知られていますね。
|自立の象徴、靴
しかし靴もまた、しばしば取り組んできたモチーフです。立体だけでなく、アクリル画や版画作品でも見られます。
草間彌生は、戦後間もない頃に単身アメリカに渡りました。より良いものを作るからという決意は、それまでの自分の作品をすべて焼き捨てるというほどの強さでした。
ニューヨークで活動の場を探すものの、当時は女性が単独で個展を開くのはほとんど不可能な時代、画商の協力を得るのも難しく、無名の日本人アーティストには様々な困難が立ちはだかりました。
そんな逆境に屈せず死に物狂いで作品を生み出し、時には自ら画廊を運営して展示するまでして、アーティストとしての道を切り拓いた草間彌生。そんな草間彌生は靴に、自分の足で立って、歩む、自立の信念を重ねていたようです。
本日ご紹介の作品 LOT:20211210N01 草間彌生《靴》横側から。自立を象徴する靴。
|ファルス(膨らんだもの)
靴の中に目を向けると、複数のファルスが。
「性は汚いもの」。草間彌生の生家は保守的で、そういう考えの中で育ちました。そして、成長した彼女は男根への恐怖感や嫌悪感を抱くようになります。その強迫観念を乗り越えるため、性の象徴であるファルスを膨大に作り、自らの心の傷を癒そうとするとしているようです。
自伝『無限の網』の中で草間彌生は、ファルスについて「恐怖の対象となるフォルムを、いつもいつも作りつづけることによって、恐怖の感情を抑えていく。」と話しています。
ユーモラスな形は笑いで恐怖を自ら克服しようとするものでもあるようです。
なかなか生きづらい昨今、逞しい生き様を感じさせるスカルプチャ―をコレクションに一つ加えてみるのはいかがでしょうか?
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