アジア最大級のアートフェア「アート・バーゼル香港が3月26日から30日まで、香港コンベンション&エキシビションセンターで開催されています。
世界経済が不安定であり、その影響でアート業界も低迷中、多くのギャラリーが厳しい時期を過ごしているという声が聞こえています。
そんな中開催された、アート・バーゼル香港2025年。
どんな可能性が秘められているのでしょうか?
“ 可愛い ” モチーフのブームは終わり⁈
開幕初日、会場をぐるっと見回ってみると、今までよく見かけていた女の子やキャラクターなどの “ 可愛い ”モチーフの作品をほとんど見かけなくなった。
どうやらここ数年続いていた、“可愛い”モチーフ、もしくは、マンガを発端とするムーブメントは完全に終わってしまった模様。
バーゼルの顧客層に見合っていない。と言うこともあると思いますが。
さらに、あちこちで有名な作家の取り扱いがあったのですが、それも少なく重複して同じ作家を展示しているギャラリーは減っています。
その分、色々なスタイルの作品が目白押しです。
別の流れとして、花木をリアルに表現する作家が、何人かいたのも気になりました。
これは、たぶん須田悦弘さんが評価され始めた影響じゃないかと。
平面以外の作品が、多くなってる気がします。
逆に、デジタルな作品は、減りましたね。
まあとにかく、
今年のバーゼル香港は、多岐に渡る作品で、アート業界の次のムーブメントを探っているように感じます。
by 渡木章浩