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インタビュー:キュリオ・アドバイザー 佐藤さんに聞く Vol.2

■インタビュー■
キュリオ・アドバイザー 佐藤さんに聞く 作品展示のポイント Vol.2


キュリオでは、アート作品を購入前のお客様が、ご自宅やオフィスなど、様々な場所に作品を飾る時、どんな作品を、どう置く・飾るのか、悩んでいることに着目しました。


その悩みを適切に素早く解決に導くため、アートディレクターのManiackers Design(マニアッカーズデザイン)代表/主宰の佐藤正幸氏をアドバイザーにお迎えしました。
・Maniackers Design:https://mksd.jp/
 

 

アドバイザー就任にあたり、キュリオ・渡木が佐藤さんへインタビューを行いました。
今回は、シリーズ2回目をお届けします。

 


〇世界観〇


佐藤さん(以下・佐):複数の作品を同じ空間に展示する場合には、サイズを統一する。額装を統一する。文脈や歴史を読み取って展示する。作品の色味や素材感を合わせる。自分の思いに従って自由に展示する。など試行錯誤しながらあれこれ作品を入れ替えたりする作業も楽しいですね。
自分なりのルールを設定する事で、自分の視点でしかできないようなコレクションに育てていければ素敵ですね。

 

とねぎ(以下・と):たしかに、何かキーにして統一感を持たせると、見え方が変わってきますね。コレクションも、ご本人なりのキーがあって集めていますから、それと同じですね。

 

 

 〇色〇

:複数の作品を飾る場合の統一感ですが、色と色の組み合わせも大事だと思いますし、相性の良い色と色の組み合わせは、2色だけなら、分かりやすいですが、作品が複数、それに加えて、飾る場所の色なども考慮に入れる必要が出てくると思いますが、その場合、どんな点に気を付けるべきでしょうか?

 

:基本的には壁(床)がカラフルであったり、強い発色の場合には、作品自体はシンプル、落ち着いていたトーンのものが引き立つのではないでしょうか。

 

:カラフルな室内に、落ち着いたトーンの作品を入れると、引き締まってきますね。

 



:置かれる空間の色に対して、補色(※)に近い作品を選ばれるのも面白いバランスが保てるのでは。(※補色:色相環で正反対に位置する関係の色の組み合わせ。)
複数の作品を一箇所に展示する際には、一度展示したら終わり。絶対に動かさない。ではなく、定期的にレイアウトを変えてみたりすると、同じ作品であっても、違った見え方を感じる事もでき、より一層作品に愛着を感じていくのではないでしょうか。

 

:一度、位置を決めてしまうと、レイアウトし直すのが面倒になったりましすが、そこはあえて頑張ることが大事かもしれませんね。

 

:先でも少し触れましたが、自分なりのルールを設定してみると面白いですね。あえてずらす。あえて同系色。あえて密集させる。あえて入れ替える。などなど。

 

:コレクションが増えてくると、展示する選択肢が増え、より一層楽しめそうです。

 

:美術館、ギャラリーに代表される、真っ白な空間の事を“ホワイト・キューブ”と言ったりしますね。ノイズの無い、何も無いように感じる空間では、作品と自分。という純粋性を感じやすいので展示空間の理想の1つとしたいです。

 

:個人で、真っ白な空間を持つのはなかなか容易ではありませんが、理想としてイメージしておくと楽しみが(夢)ができますね。

 

 



次回につづく・・・

 

 

 

Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)代表/主宰

 佐藤正幸(さとうまさゆき)

 

1995年にManiackers Design設立。広告代理店勤務を経て 1999年に独立。
群馬県高崎市を拠点に、ブックデザイン、ロゴデザイン、パッケージデザイン、様々なメディアでのアートディレクションや 執筆活動まで幅広くこなしています。

Maniackers Design:https://mksd.jp/


「この作品、どこに、どう飾るのがベスト?」

キュリオでは、このようなお悩みを、作品購入前のお客様からお問い合わせをいただくことがあります。アドバイザー佐藤氏には、皆様それぞれにあった展示方法や場所などをアドバイスしていただきます。ぜひお気軽にお問合せください。

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