■ブラックユーモアたっぷり “デイヴィッド・シュリグリー”
1968年、イングランド北部のマックルズフィールド生まれのデイヴィッド・シュリグリーは、グラスゴー・スクール・オブ・アートで環境アート(室内外を問わず人間と観客を取り巻く環境そのものを作品と見立てる芸術)を学び、現在はイングランド南部のブライトンを拠点に活動する近代美術家です。
日常の身近な題材をドローイングやアニメーション、彫刻、写真など様々な手法でブラックユーモアたっぷりに表現し、作品を発表し続けています。
笑っていいのかいけないのか迷うギリギリのラインを攻めてくるところが、いかにもイギリスらしくてまた楽しい!
モンティパイソンやミスタービーンに近い笑いのセンスを感じずにはいられません。
2013年に彼の作品『I’m DEAD』は、英国人または英国在住作家に贈られる名声高い『ターナー賞』にノミネートされています。
この作品は「僕は死んでいます」のプレートを持った剥製の犬。
殺されて剥製にされてしまったなんてちょっとかわいそうなワンちゃんと思いきや、彼がプレートを1枚持っているだけでクスッと笑えてしまいます。
|「いいね」SNS社会に対する風刺
また2016年には英国で最も重要なパブリックアートのひとつとされる「第4の台座」プロジェクト(ロンドン、トラファルガー広場)に、異様に長い親指を突き立てて「いいね」のしぐさを示す7メートルのブロンズ彫刻「リアリー・グッド」が選出され、話題を呼んでいます。
こちらは「いいね」に執着するSNS社会に対する風刺を表現した作品です。
2017年には水戸芸術館で大規模な展覧会も開催され話題となりました。
彼の作品は現代美術の分野で国際的に評価される一方で 雑誌やTシャツ、グリーティングカードなど商品に起用されることも多く、幅広い層から人気を博す稀有なアーティストと言われています。
“デイヴィッド・シュリグリー” 作品情報はこちら☟☟☟
LOT:20200703M01
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