■ ■ ■ 特集：アレックス・カッツ    vol1　■ ■ ■

出典：The New Yorker

  

1927年ブルックリン生まれ。先月93歳を迎えた巨匠アレックス・カッツ(Alex Katz)。
ものの形をフラット化し、細部は簡素化、そして即興で描く技術が、彼の作品の特徴です。風景や花、ポートレートで有名ですね。

 

そんなアレックス・カッツですが、今、再び注目が集まっています。


 出典：artnet

昨年2月、彼の作品が100万ドル（約1億円）で落札されたのをきっかけに、10月には1972年の「Blue UmbrellaⅠ」が、予想価格を大きく上回る410万ドルで落札、記録を更新しました。

その理由は、若い世代が彼の作品に注目し、彼の存在と作品の深みを改めて評価し始めているからと言われています。

 

そして今年1月には、グッゲンハイムが2022年にカッツの大規模な回顧展を行うと発表しました。

93歳となった現在も、カッツはその手を止めず、作品制作を”全速力”で行っているそうです。
 

アレックス・カッツの作品が見直されている今、キュリオでも今一度彼の作品を特集して、みなさんにご紹介したいと思います。

———–


1回目は、2018－2019年のシリーズ作品「コカ・コーラガール」をご紹介します。




コカ・コーラ社の広告史を振り返り、そこに登場するキャンペーンガールから発想を得た作品です。


1890年代から1960年代までの同社の広告には不可欠な要素であり、またアメリカ人女性の理想となっていた「女性像」をモチーフにしています。

カッツが得意とする大胆な色と一瞬をとらえた構図が特徴のシリーズ作品です。




それでは「コカ・コーラガール」シリーズの作品情報です　☟　☟　☟