The Art World This Week　今週のアート業界　

 

MutualArtが配信するニュースから、今話題のアートネタをピックアップ。

今週アート業界におこったアレコレを、Curioオーナー渡木のコメントと共にお届けします。


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・With Coronavirus, the Curse of Artemisia Gentileschi Strikes Again

　コロナウィルスで、アルテミジア・ジェンティレスキに再び呪いが襲う

 

虐待され、不名誉な扱いを受け、また長い期間忘れ去られていた偉大な女性芸術家アルテミジア・ジェンティレスキ。彼女に再び不運が襲いました。コロナウィルスの影響で、ロンドンのナショナル・ギャラリーで開催予定の彼女の展覧会が延期となりました。

※キュリオ・渡木コメント

 『世界中のアートフェアが中止になっている状況。これは止むを得ないが、彼女の存在意義を考えると、他の方法でアプローチできないのだろうか。』

 

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・Frieze New York Cancels 2020 Edition Amid Coronavirus Turmoil

Friezeニューヨーク、コロナウィルスの混乱の中、2020年の開催はキャンセルに

 

美術館、アートセンター、非営利団体は一同に閉鎖。開催中止のアナウンスは、閉鎖の波が州全体に広がった後、すぐに報じられました。

 

※キュリオ・渡木コメント

 『アートフェアは密閉空間で、人の密度が高く、近距離で話すという３条件を持っているので、開催を強行しても良いことはない。妥当な判断。』

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・Met Anticipates a $100m Shortfall and Remaining Closed Until July—and Smaller Museums in the Us Could Be Hurt Even More by Pandemic

ニューヨークのメトロポリタン美術館、1億ドルの資金不足を予測し、7月まで閉鎖を継続。アメリカの小規模博物館施設は、パンデミックによりさらに痛手を受ける可能性。

 

「誰もが本当に打撃を受けています」と語るのは、Metの館長ダニエル・ワイス。スタッフの人員削減も予想されると付言しています。

 

※キュリオ・渡木コメント

 『世界最大級の美術館が既に資金ショート気味とは驚き。ニューヨーク、いやアメリカを代表する美術館がこの状況は深刻』


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・Tate Leads the Pack as British Museums Close Amid Coronavirus Outbreak

 テート・ギャラリー、イギリスの美術館の中で最初にコロナウィルスによる閉鎖を決定

 

コロナウィルスの閉鎖の波が続く中、イギリスは、他の国よりも長く、閉鎖の決断を先送りにしていました。しかし今週初め、閉鎖を開始しました。

 

※キュリオ・渡木コメント
『コロナの影響での閉鎖はもう止められない』


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・In a Drastic Move, Christie’s Shuts Most Locations and Postpones Sales Due to Coronavirus

思い切った行動をとったクリスティーズ。ほとんどの施設を閉鎖し、オークションは延期と決断。

 

クリスティーズは、他のオフィスと同様にニューヨークのセールス・ルームを閉鎖。サザビーズもこれに続き、フィリップスは全てのイベントとオークションを5月の中旬まで延期としました。

※キュリオ・渡木コメント

『先日、フィリップスのロンドン担当者に話を聞いたところ、3〜5月中旬のオークションは、6〜7月に延期。５月末の香港から再開予定とのこと。ロンドンのスタッフの多くは、在宅勤務で、原則外出禁止。日本も、もうこのくらいやらないと。』


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・One Week After Being Sued, Online Auction House Paddle8 Has Filed for Bankruptcy

 訴えられた1週間後、オンライン・オークションハウスのPaddle8、破産の申し立てを申請

 

Alexander Gilkes、Aditya Julka、Osman Khanにより2011年に設立されたPaddle8。オンラインショップ利用が高まり、アート・オークションにおいてもそのブームが来た時に、最初に乗り出したことで有名です。先週、横領の疑いでニュー・アメリカン・シネマグループによって、Paddle8に対し訴訟が起こされたばかりでした。

※キュリオ・渡木コメント
『Paddle8は、価格帯低めの作品を中心に取り扱うスタンスのオークションでした。価格帯が低いと利益も少ないので、訴訟されると資金が底をつくのが早いので、早めの撤退ということか。』


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・Researchers Discover Dead Sea Scrolls at Museum of the Bible Are Forgeries

 聖書博物館の死海文書、偽造品であると研究者が発見

 

「聖書博物館は可能な限り透明性を保つように努めている」と同博物館のCEO、Harry Hargraveはナショナル・ジオグラフィックに語りました。「私たちは被害者です。私たちは偽装の被害者であり、詐欺の被害者なのです」