The Art World This Week　今週のアート業界　

 

MutualArtが配信するニュースから、今話題のアートネタをピックアップ。

今週アート業界におこったアレコレを、Curioオーナー渡木のコメントと共にお届けします。


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 ・Maurice Berger, 63, Curator Who Explored Race, Dies of Coronavirus Complications

 モーリス・バーガー63歳、人種について探求したキュレーター、コロナウィルス合併症により亡くなる　

 

キュレーター、作家、歴史研究家として活躍したモーリス・バーガー。著書「White Lies: Race and the Myths of Whiteness」と2003年の展覧会「White: Whiteness and Race in Contemporary Art」などで、人種に関する調査・探求をしたことで有名です。


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・Christie’s and Phillips Move New York May ‘Giga-Week’ Sales to End of June Due to Coronavirus

クリスティーズとフィリップス、ニューヨーク5月に行われる「ギガウィーク」セールの開催を6月の末に移動　

 

アメリカでの20世紀のアートウィークの延長は、ロンドンのオークションを覆ってしまうのではと言われています。サザビーズは、まだニューヨークの春のセールについては決断を下していません。

※キュリオ・渡木コメント
『毎年5月のニューヨークは、フリーズなどのアートフェアを皮切りに、オークションの開催等イベントが目白押し。しかし今年はどのアートフェアもオークションも開催できない。各アートフェアとオークションハウスは、オンライン化を急速に進めているようだ』


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・Arts Council England Promises £160m to ‘Buoy Public’ During Lockdown

 アーツ・カウンシル・イングランドは、ロックダウン中の「市民を浮上させる」ために160ポンドを約束

 

財団は、コロナウィルスの影響を受けた芸術団体とフリーランスの人々を守ると発表しました。破綻を防ぐためのものですが、ロックダウン中に「市民を浮揚させるような、持ち上げるような」創造的なアイデアを創り出すための支援であることも目的としています。

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・New York Foundations Create $75 M. Fund to Support Arts Nonprofits and Social Services Impacted by Coronavirus

ニューヨーク財団、コロナウィルスの影響を受ける非営利団体や社会サービスを支援するため7500万ドルの資金を創出　

 

資金を受け取ることができるのは、以前に市または州から資金を受け取り、年間運営予算が2000万ドル未満である、ニューヨークを拠点とするチャリティ団体である必要があります。

※キュリオ・渡木コメント
『このような草の根的な団体が多数活動しているのもニューヨークの強みだろう。必要な団体に必要なものがいく流れができている』


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・As Curricula Move Online, Yale Art Students Demand Tuition Refund

カリキュラムがオンラインに移行し、イェール美術学校の生徒、授業料の返金を要求　

 

多くの美術系学校と同様に、3月23日付でイェール美術学校も一時的にスタジオと美術施設を閉鎖しました。

しかし学生は、教育が続けられないと主張しています。

※キュリオ・渡木コメント
『現状、オンライン化は妥当な対応策だと思うが、やはり大学施設が閉鎖されると手を動かすことができない学生が多くなることも確か。』


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・Albert Uderzo, 92, Co-Creator of French Comic Series Asterix, Dies　

アルベール・ユデルゾ、92歳、フランスの漫画シリーズ「アステリックス」の共同制作者亡くなる

 

ライターのルネ・ゴシニとタッグを組み、口ひげが特徴のガリア人が主人公の漫画を生み出しました。その冒険物語は、世界中で何億冊も販売されました。

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・Thieves Attempt to Steal Stones From Notre-Dame Cathedral During Citywide Shutdown

ロックダウンの中、泥棒がノートルダム寺院から宝石を盗もうと計画

 

日刊紙ル・パリジャンによると、2人の男が建設現場の一部を突破した後、防水シートの下で発見されたということです。


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・After a Royal Appeal, UK Museum Says It’s Open to Returning Looted Bronze to Benin　

ベニン王室のアピール後、イギリスの博物館は、奪略したブロンズ像をベニンに返還すると発表

 

この彫刻は、1897年にイギリスがベニンシティを侵略した際に盗まれた数千点の作品の１つで、現在は、西イギリスのブリストル博物館に保管されています。

※キュリオ・渡木コメント
『ドイツのヒトラーによって略奪された作品も、どんどん返還されている。この流れはまだまだ続くだろう』


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・Paul Kasmin, Beloved New York Gallerist With Refined Taste, Is Dead at 60

洗練された佇まいで愛されたニューヨークのギャラリスト、ポール・カスミン60歳で亡くなる

 

1960年にロンドン出身。1989年にSoHoに自身のギャラリーを設立し、2000年にはチェルシー地区に移転しました。

※キュリオ・渡木コメント
『チェルシー地区の多くは、倉庫などの大空間をリニューアルしているが、このKasmin Galleryは、新築した空間を使い独特の雰囲気をだしていた。残念。』

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・5.4-Magnitude Earthquake Damages Zagreb Cathedral, Museums

 マグニチュード5.4の地震で、ザグレブの境界と博物館施設ダメージを受ける

 

コロナウィルスの感染の中に起きた大きな揺れは、クロアチアの首都が140年で経験した最悪の事態を招きました。