こんにちは。キュリオ代表の渡木（とねぎ）です。

これから社長コラムというのを執筆することになりました。

 

というのも、私たちの元には、私たちのような立場でないと得られないアートにまつわる情報がいろいろ入ってくるんです。

特にアート市場が活発な海外からの情報は、日々続々と入ってきます。日本国内だけのネットワークでは、得られない情報もたくさんあります。

そんな情報を、ただ私たちだけで読んでいるのはもったいないということで、それを「社長コラム」として、私の個人的な立場で発信していくことになったんです。

 

多少の勘違いなどもあるかもしれませんが、ご容赦ください。

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さて今回、初回ですが、最近ちょっと下火になりつつあるようにも感じるＮＦＴ*1に関するネタです。

 

私たちは日々、ＳＮＳを駆使して情報発信を行っています。

お客様からお預かりした「売却したい作品」の情報も、ＳＮＳで発信しています。そんな中、ちょっと気になることがここ最近起きていて…。

キュリオのインスタグラムアカウントの画像投稿に、「このアート作品をＮＦＴで買わせて欲しい」。というコメントがつくんです。このところ、特に目立つようになりました。価格を提示してくる人もいます。

 

こんな文面です。

“Hello👋 I find your artwork interesting. I love to purchase your beautiful artwork for my NFT COLLECTION. I will be glad to get a response from you, send me a Dm please🙏Thank you👍”

 

日本語訳

「こんにちは👋 あなたの作品、面白いですね。私のNFTコレクションとしてあなたの美しいアート作品をぜひ購入したいです。 ご返信いただけると嬉しいですDMください🙏ありがとうございます👍」

 

 このようなコメントが来ることが多くなると、一体今世の中では何が起きているんだろう？？？と気になってきますよね。調べてみたところ、なんと、“詐欺”のようでした。

 

簡単に流れを説明しますね。

 

• 「アート作品をNFTで買わせてほしい。」というメッセージに前向きな返事をする

↓

• ある特定のNFTのマーケットプレイスでNFTをミント（発行）する必要があると言われる。それには、ガス代（費用）がかかると言われる

↓

• ガス代を支払う

↓

• 相手と連絡がとれなくなる

その特定のNFTマーケットプレイスはフェイクなので、消えている

↓

• 当然、NFTが購入されることはない、支払ったガス代は戻ってこない

 

＊画像はイメージです。

 

具体的な購入金額を言われると、ちょっと心が動きますが、慎重に。

 

キュリオでは、そういったコメントは無視し、コメントを送ってきたアカウントはブロックしています。なにかしら反応してしまうと、他の犯罪組織にも情報が流れる恐れもあるからです。

 

最近の若いアートコレクターの方は、ご自身のコレクションをインスタなどで発信している方も多いでしょう。そんな方の元には、同様のコメントが届いているのではないでしょうか。

どうぞ十分ご注意なさってください。

 

*1. NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)は、ブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータ。

同様のデジタルデータに暗号資産があるが、暗号資産の場合、ビットコインならどのビットコインでも価値が変わらないように、同じ暗号資産であれば代替が可能。一方NFTの場合は、仮に見た目がまったく同じデジタルアートでも、ブロックチェーンに記録されている識別情報も踏まえて価値が決まるため、代替はできない唯一性のある存在。

 

2023年6月15日